HE12022Gの日記

モラトリアム大学院生の戯言。

Fluctuat nec mergitur.

今年の3月、この大学にきて初めての後輩が修士課程を修了。

 

実験計画から、実験の被験者やら論文の体裁やらなんやらかんやら…非常に手がかかる後輩だったれど、よく飲みにも、遊びにも行ってた。

 

研究職につくのを嫌がって、修士課程修了と同時に実家に帰ったのだけれど、結局就職活動がうまくいかなくて、半年くらい実家にいたみたい。

今年の夏から一応希望してた就職先に決まって、働きだした。

 

彼は「研究はもういいから」ってその道に進むことはなかったけれど、今日指導教員だった先生が彼の修士論文を発表してた。

全演題の中で一番と言っていい程、反響があった研究発表だった。

 

若干ひいき目もあるかもしれないけれど、あれだけ苦労して、自分は研究には向いていないって自己嫌悪に陥って、論文の提出も遅れて、卒業旅行も行けない程追い込まれていたけれど、本当に今日はその発表が行われている場で、周りの先生たちの反応を見れば彼の研究が実を結んだことなんて一目瞭然だった。

 

指導教員もすごく厳しい先生だったけれど、本当に喜んでおられた。(少なくともそう見えた)

 

今まで後輩の研究発表を聞いて、学会で涙が出そうになったことは無かったけれど、本当に今日は涙が出る程嬉しかった。(本当は自分で発表してほしかったけど...)